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ニュース・フラッシュ

2008年8月7日 リマ 西川信康

ペルー:主要鉱山に電力供給制限

 業界紙等によると、全国の電力網を管理する全国電力網システム経済事業委員会(COES)は、8月2日にETEVENSA発電所のタービンがメンテナンスに入ったことを理由に、全国の8鉱山会社に対して同日の15時~22時まで電力使用の制限を命じた。
 対象となった鉱山会社はAntamina、Cerro Verde、Cajamarquilla、Shougang、Doe Run、Southern Peru、Yanacocha、Cementos Limaの8社で、需要全体の4,000MW(メガワット)のうち160MWが制限された。
 Shougang Hierro Peruは、この影響で、操業を数時間にわたって停止したとし、Antamina鉱山は電力制限による生産への影響はなかったとコメントしている。
 現在、ペルーでは山岳地帯が乾季であるため水力発電所で水不足問題が起きているほか、Camisea(カミセア)天然ガスのパイプライン輸送量に限界があることから、天然ガス発電も頭打ちとなっている。但し、Camisea天然ガスを輸送するTransportadora de Gas del Peru(TGP)によれば、現状の1日当り2億2,000万ft3の輸送量を、2009年に4億5,000万ft3と倍増する計画であり、これを受けて、Southern Copperは、低コストな天然ガスにシフトすることを検討している。
 COESのブトロン委員長は、現在ペルーの発電所はフル稼働で供給を行っている上に予備施設が存在しないことから、一部の発電所がメンテナンスに入った場合、市街地への供給制限を回避するため鉱山への供給制限を行う必要があることを説明した。ペルーの電力需要は昨今の経済発展に伴い、2007年に10%増加し、2008年も12%増加することが推測されている。

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