閉じる

ニュース・フラッシュ

2008年8月19日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:COCHILCOが2008年第2四半期の硫酸高騰を発表

 COCHILCO(チリ銅委員会)によると、チリが輸入した硫酸の価格が2008年第2四半期に一時360US$/tまで上昇したとのことである。8月13日にチリ鉱業協会SONAMIが開催した中小鉱山の会議の席において、COCHILCO調査課長Vicente Perezによれば、2008年第2四半期の輸入硫酸の平均価格は160US$/tを少し下回ったにもかかわらず過去の四半期平均価格では最も高いとコメントした。
 硫酸の主たる消費が銅地金生産用であるチリにおいては、国の銅地金生産量が増えるにつれて硫酸の不足が深刻になってくるが、少なくとも2015年までは硫酸の価格は大きく下がらないとCOCHILCOは予測している、とPerez氏は付け加えた。
 チリの銅鉱業部門では硫酸の需要が供給を上回っており、鉱山会社は輸入硫酸の運送費を支払わなければならないことから、チリでの硫酸調達はとりわけ高価格になっている。チリ国内で硫酸を獲得するのも事情が複雑である。Perez氏によると、硫酸消費の80%が銅を多く生産しているチリ北部でなされる一方、硫酸の生産はその45%がチリ中央部でされるため、輸送コストが価格をかなり押し上げている。Perez氏は、硫酸の価格はベースメタル価格と密接に連動していないため、もし銅価格が下がった場合、銅鉱業部門に更なるコスト・プレッシャーがかかるだろうと述べた。
 2005年の世界の硫酸消費の部門別割合は鉱業で9.2%、化学工業で30.8%、肥料製造で60.0%となっており、硫酸需要の大半は食料産業と関係しているとPerez氏は付け加えた。

ページトップへ