閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2008年8月19日 サンティアゴ 菱田 元

アルゼンチン・チリ:Pascua Lama金プロジェクトの現状

 8月11日付現地報道によると、アルゼンチン鉱業庁はチリ・アルゼンチン国境に跨るPascua Lama鉱山開発プロジェクトのため、770万Peso(250万US$)相当の発電機4基を輸入することを正式決定したと発表した。アルゼンチン鉱業庁のスポークスマンは「この発表はプロジェクトが進行していることを意味する。」と述べた。
 この発電機は1基で1.8MWの電力をアルゼンチンSan Juan州とチリ第Ⅲ州に跨るPascua Lamaプロジェクトに供給する。このプロジェクトを実施するカナダBarrick GoldのCEO Greg Wilkins氏は、「San Juan州から必要な許可がまだ降りていないが、2008年9月に建設が開始できることを期待している」と5月に述べていた。
 一方、8月11日付El Mercurio紙は、アルゼンチンとチリとで同プロジェクトによる税収をどのように振り分けるかについての話し合いが進んでいないと報じた。6月にチリ政府はこの問題に決着をつけるべく最終案をアルゼンチン政府に提出したが、現在までアルゼンチン政府からの回答がなく、話し合いが中断している。
 これまでチリ政府は収められた税の80%がチリ側に、20%がアルゼンチン側に支払われるものと見なしていたが、アルゼンチン政府はチリ側・アルゼンチン側ともに50%ずつ支払われることを提案している。6月に提出されたチリ政府の案は、支払われる税の割合に融通性を持たせたが、アルゼンチン政府が受け入れるには不十分であったようである。
 本プロジェクトでは生産開始から最初の5年間に金のキャッシュコスト40~50US$/ozで、年産750,000~775,000oz(23~24t)の金及び年産3,500万oz(1,085t)の銀を生産する計画である。税の問題解決の遅れ等により、設備投資額が年々増加しており、現在は約23~24億US$と見積もられている。

ページトップへ