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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2008年8月25日 バンクーバー 大野隆幸

カナダ:Xstrataニッケルプロジェクト休止が、カナダジュニア企業に与える影響

 2007年5月、ニッケルは23US$/lbを超える史上最高値水準で取引されたが、現在、相場急落と生産コスト急騰により、ニッケル生産プロジェクトが相次いでキャンセルや延期に見舞われ、ステンレス鋼の製造に使用されるニッケル鉱山会社は厳しい現実に直面している。Xstrataは、ドミニカ共和国で操業中のFalcondoニッケルプロジェクトは長期的観点から一時休止が最善策であるとして一時休止を決定した。新規鉱山建設コストも大幅に上昇しており、幾つかの大型プロジェクトを見直す動きが始まっている。原油価格が平均約110US$/バレルであった2008年上期中、Falcondo鉱山の生産コストは7.96US$/lbであった。同山のニッケル生産量は年間29,000tで、世界全体のニッケル供給量の約2%に相当する。同鉱山の操業休止のニュース直後にはニッケル相場は7.3%上昇し、8.80US$/lbで取引を終えた。これらの動きに影響を受けたモントリオールベースのジュニア鉱山会社Canadian Royalties社は、QC州南部のNunavik鉱山(XstrataのRaglan鉱山から南20kmに位置)でのニッケルプロジェクトに高い期待を抱いていたが、2週間前にプロジェクト着手時期を延期する発表を余儀なくされた。ジュニア鉱山会社、Independent Nickel社は1,000万tのニッケル埋蔵量を誇るMB州Lynn湖にある鉱山の再開発を手がけているが、8月19日、ライバル会社であるVictory Nickel社から対等の株式交換による買収提案を受けたが同社の取締役会は株主に対し、何の行動も取らないよう呼掛けているとしている。また、トロントベースのFNX Mining社は、Sudbury鉱山の一部生産延期を決定することで、2008年度の設備投資額を5,080万C$削減し、1億8,660万C$に変更した。以上のように、ニッケル相場と大手ニッケルプロジェクトの動向はカナダジュニア鉱山会社にとって大きな影響を及ぼす結果となっている。

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