閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2008年9月1日 ロンドン フレンチ香織

ドミニカ共和国:Xstrata Nickel、Falcondoのニッケル生産を4か月休止

 Xstrataのニッケル部門であるXstrata Nickel(本社:トロント)は8月19日、石油価格の高騰及びニッケル価格の低迷が原因で、ドミニカ共和国Bonao市にあるFalconbridge Dominicana(以下、Falcondo)ニッケル生産活動を4か月間休止すると発表した。(Falcondoは、Xstrata Nickelが権益85.26%を有し、残りの権益10%は同国政府、4.74%は個人投資家。)Xstrata Nickelはこの4か月を利用して、溶鉱炉等のメインテナンス、石油から石炭へのエネルギー源の切替え計画に対するFS及びFalcondo鉱床より25km離れたLoma Mirandaプロジェクトの更なる探鉱活動を実施し、同鉱山のマインライフ延長を図る。
 Falcondoフェロニッケルプラントは、年間29千tのニッケル(フェロニッケル中含量)を生産しており、世界ニッケル供給の2%を占める。Xstrata Nickelは世界第4位のニッケル生産会社であるが、ニッケル価格低迷及び生産量の減により、2008年上期のXstrata Nickelの営業収益(EBIT)は、前年同期比67%減の491百万US$へと大幅に減少している。また、同社は、Falcondo工場に要するエネルギーの75%を石油に依存し、400万bbl/年の石油を消費していたため、石油価格高騰により、2008年上期のFalcondoの生産コストは前年同比の5.13US$/lbから、7.96US$/lbに上昇していた。これらの対策として、休止中のメンテナンスは将来の長期的なニッケルビジネスのために重要であると判断された。
 なお、業界誌によれば、Falcondoから産出されたニッケルはほぼ全量米国へ輸出され、Glencore(本社:スイス)がFalcondo産ニッケルの100%取引契約を締結している。Xstrataはコメントを控えているが、アナリストは、市場が回復すれば、GlencoreはFalcondo産の在庫を高値で売却できるので、Glencoreは良いポジションにいると評価している。

ページトップへ