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ニュース・フラッシュ

2008年9月30日 サンティアゴ 菱田 元

ブラジル:鉱業協会会長がブラジル鉱業繁栄についてコメント

 2008年9月24日付の地元紙は、ブラジル鉱業協会(Ibram)会長Paulo Camillo Penna氏がMinas Gerais州都Belo Horizonteで開催されたブラジル坑内・露天採掘会議において、鉱業全体が世界の金融市場を揺るがしている現在の危機的状況の影響を受けていると述べたと伝えた。
 「実際のところは、アルミ、銅、鉄の価格は高値安定で、この先急激に落ち込むことはないと予想するので、将来見通しを全く悲観しているわけではない。鉛、ニッケル、ウラン、亜鉛の価格は2007年のピーク時以降下がってはいるものの、いわゆる“鉱物資源ブーム”が始まる前よりは高い値を維持しており、現在の状況はブラジルにとっては大変追い風となっている。」とPenna会長は述べた。
 企業や鉱山の売買に加え、ブラジルで最も重要な出来事は国内への投資増加である。Ibramは2007年1月に今後5年間の鉱業投資額を250億US$と予想したが、1年後の2008年1月には2008~12年の5年間の投資額を480億US$と予想し、さらに7月には570億US$に上方修正した。2008年のブラジル鉱業は900億US$を国のGDPに加えることになり、貿易収支の70%を占めると予想されている。更に2008年のブラジルのエネルギー資源を除いた鉱業生産価格は540億Reais(295億US$)に届くと見積もられている。
 Penna会長は「鉱業界の人材・労働力にも焦点を当て、伸びる金属需要は企業が人材への投資を拡張しているだけでなく、大学や技術専門学校の鉱業関連の専攻にも新しい展開を与えている。」と述べた。しかし、鉱業界のこの繁栄時期に必ずしも良いニュースばかりがあるわけではない。Penna会長は鉱業の妨げになり得る政府の政策を批判し、「環境規制についてわれわれは2年間議論しているが、まだ解決を見ない。一つの例は坑内採掘についての鉱業界と環境省との間の終わりなき議論である」と語った。
 税制については鉱業産品への課税を増やす提案がなされているが、Penna会長は「ブラジルは探鉱にも税がかかり(CDEM)、鉱業に係る税金は既に世界で最も高い。」と述べた。「これらの税金は全て同じ特徴を持っている。何かといえば、技術的・経済的な観点から真剣に議論されないことだ。事実、これから我々は選挙前の期間を迎えるが、ここでまた税についての議論が利用される。」とPenna会長は語った。

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