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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2008年9月30日 シドニー 原田富雄

豪:最高裁、BHP Billiton所有のPilbara鉄鉱石輸送用鉄道の利用開放を支持

 2008年9月24日、BHP BillitonがWA州Pilbaraに所有する鉄鉱石輸送用鉄道を第三者に開放する論争が続く中、Mindy Mindy鉄鉱石鉱山からHeadland港までの259kmのMt.Newman鉄道の開放を求めるFortescue Metals社(以下Fortescue)と、開放を拒否するBHP Billitonの主張に対し、最高裁判所はBHP Billitonの主張を退けた。
 BHP Billitonは、同鉄道は生産ラインの一部であり、Trade Practices Act 1974(取引業務法)PartⅢA項(特定のインフラサービスの利用を可能とさせる権利を規定)の「サービス(この場合鉄道)へのアクセスを求める第三者は、そのサービスを受けるために交渉する権利を有する」には当たらないと主張していたが、裁判所は、鉄道はサービスにあたると判断した。
 BHP Billitonは、2008年に鉄鉱石を1.1億t、2009年には1.37億t、2015年までには3億tを出荷する計画で、裁判所は、こうした鉄鉱石の出荷増を見込んだ公正な判断を下すべきと主張し、また、Rio Tintoは、2008年には鉄鉱石を1.6億t、2018年までに4.2億tを出荷する予定で、第三者の利用はこうした計画の遅れを引き起こし、300億A$の損失を生じさせると述べている。
 ただし、裁判は、BHP Billitonが所有するMt.Newman鉄道が取引業務法で定めるサービスを含むか否かを判断したもので、Fortescueが第三者として同鉄道を利用できるかどうかについて判断したものでない。したがって、最終判断はACCC(競争・消費者委員会)に委ねられており、現在、Australian Competition Tribunal(競争審判所)で審議が続いている。仮に同審判所が第三者の開放を認めれば、競争・消費者委員会もその決定を支持するものと考えられるが、この判断はBHP BillitonやRio Tintoが所有する他の鉄道にも影響するため、最終判断者であるSwan財務大臣が、最高裁判所や競争・消費者委員会の決定に従うか、豪州鉱業協会もサポートするBHP Billiton、Rio Tinto側につくかの判断が注目されるところである。

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