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ニュース・フラッシュ

2008年10月14日 シドニー 原田富雄

豪:金属価格下落が豪州資源産業の経営を圧迫

 世界的金融危機に対処するため各国中央銀行が一律に公定歩合引下げを行っているにもかかわらず、資源価格の下落を食止めるには至っていない。
 アルミ価格は2008年7月に最高となる3,317US$/tを付けたが、2008年10月6日には3年前の水準となる2,250US$/t(32%下落)まで落込んだ。銅は2008年8,730US$/tの値をつけていたが、2007年2月以来最低となる5,560US$/t(36%下落)となり、ニッケルはここ2.5年で最低となる14,300US$/t、亜鉛もここ3年で最低の1,549US$/tとなった。亜鉛に関しては中国での亜鉛メッキ鋼の生産量の落ち込みが響いている。
 こうした金属価格の影響は、豪州鉱山会社の株価下落を引起こし、鉱山会社の経営を圧迫している。10億A$もの開発資金を必要とするSpinifex Ridgeモリブデン・プロジェクトを保有するMoly Mines社は、モリブデン価格の下落もあり株価が最近1か月間に62.4%も急落、資金調達が厳しくなっている。
 製鉄需要の減退が叫ばれる鉄鉱石分野も同様で、石炭と鉄鉱石鉱山を保有するAquila Resources社の61.2%の株価下落を先頭に、Admiralty Resources、Australasian Resources、Grange Resources、Brockman Resources、Strike Resources、Murchison Metalsの各社の株価は最近1か月間に45~57%の下落となった。
 これに対して金の生産分野では、Lihir Gold社のように9月に1.75A$/株だったものが、10月には2.35A$/株と上昇する例も現れている。

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