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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2008年11月11日 サンティアゴ 菱田 元

ブラジル:Vale、世界金融危機に対処した減産とコスト削減

 2008年11月3日付の地元業界紙によると、ブラジル大手鉱山会社Valeは、世界金融危機により世界の多くの事業所での減産を発表した。
 鉄鉱石は現在のブラジル国内年間生産量3億tのうち3千万tの減産をMinas Gerais州の3鉱山で行う。また、11月1日付でブラジルのペレット工場2か所での生産を止めた。更に、マンガンと鉄合金生産を12月から2009年1月にかけて中断する。これにより、操業鉱山は雇用労働者に対し20日間の休業を強いることになる。
 同社CEOのAgnelli氏は10月31日、Rio de Janeiroで行れた同社行事において本措置はやむを得ず実施する一時的調整であり、低品位の古い鉄鉱山で生産を中止し、それら鉱山の埋蔵量は将来に向けて温存すると述べた。また、世界の鉄鋼メーカーは減産(某鉄鋼メーカーはこれから数か月間40%まで削減)しているので高コストの鉱山生産は意味がないことに加え、鉄鉱石には副産物が伴わないことを付け加えた。
 Valeは高い電力費を理由に、Rio de JaneiroのValesulアルミ工場で溶鉱炉2基を止め、アルミ生産を40%削減して年産95,000tとする。
 また、国際ニッケル価格が急落して“clearance period”を通過した状態にあり、ニッケル国際市場を静観しているが、過剰の鉱石を購入済みのトレーダーはキャッシュフロー確保のため低価格でも売りさばいていると指摘した。10月31日、Valeは、インドネシアでの高コストの火力発電電力使用の停止によるニッケルマットの20%減産(17,000t)及び中国Dalianニッケル精錬所の35%に維持する方針を発表している。

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