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ニュース・フラッシュ

2008年11月23日 リマ 西川信康

ペルー:Tamboraque廃さい堆積場、対策の遅れでリマの上水汚染の危険性

 業界紙等によると、2008年7月、崩壊の危険性を理由に、ペルー政府によって非常事態が宣言されたCoricancha鉱山(リマ県、カナダ系ジュニア企業Gold Hawk Resourcesの子会社San Juan社が操業)のTamboraque廃さい堆積場に関して、市民オンブズマンは、非常事態宣言から5か月が経過し雨季が始まろうとしているにも拘わらず、San Juan社並びに関係機関によって取られた対策措置が未だ不十分であるとともに、これが崩壊した場合、リマ市に上水を供給しているRimac川が汚染されるなど甚大な被害を及ぼすことになると警告した。
 またINDECI(市民防衛研究所)は、Tamboraque堆積場の上流に位置するSan Antonio村の住民に対して、堆積場の不安定化を加速させる農作物への水の供給を中止するよう勧告し、住民らはこれを受入れたものの、廃さいの移送作業は未だに完了していないことも指摘した。
 San Juan社は、廃さい全体の30%を仮設堆積場へ移送したとしているが、オンブズマンによれば安定性確保は保証できていないとしている。また、最終的な廃さい移送先であるChinchan堆積場の環境影響評価も完了していない。こうした中、政府は11月13日に非常事態宣言を60日間再延長した。なお、San Juan社はTamboraque堆積場の廃さいの動きを常時モニタリングし、鉱山省その他関係機関に報告している。

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