閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2008年11月25日 北京 土屋春明

中国:国内銅地金生産企業の減産状況

 安泰科によれば、銅価急落に伴い、製錬費(TC/RC)が低い銅製錬企業の経営がますます難しくなっている。2008年9月末以降、硫酸価格も急落し、これまで硫酸の収入で製錬費の不足をカバーしていた企業は経営が困難となっている。一部地域では輸送コストを無視し、硫酸を販売している現状である。一部の製錬所が減産または生産中止に陥っているが、特に、銅スクラップを原料とする生産企業への影響が大きく、銅スクラップ輸入も中止し、減産、生産停止を余儀なくされている。
 安泰科の調査・統計によると、銅陵有色集団公司、中国アルミ・雲南銅業集団公司など大手企業を含む数社が既に減産または減産を計画している現状である。中国アルミ・雲南銅業集団公司は2008年の生産量を44万tから38万tに引下げる。下表に主要企業の減産状況及び予想減産量(年度始めに制定決定した生産量目標に対し)を示す。これら企業の減産量は、27.0万tであるが、更に金川集団公司、大冶有色公司、富春江製錬公司などの企業が生産目標を下回り、年度計画より30万t下回ると予想される。
 2008年10月の国内銅地金生産量は30.0万t、1~10月の合計生産量は315.2万t、年間生産量は365万tになると予想され、当初計画の395万tより遥かに下回る。
 現在、江西銅業が11月末に17か月間稼動した新しい生産設備の点検を行う計画であるが、当初より計画していたメンテナンス作業であり、生産量には影響は生じない。山東祥光銅業公司の生産停止の情報が流れているが、詳細については不明である。

国内銅地金生産企業の減産状況

企業名 減産または生産中止計画等 予想減産量
(万t)
銅陵有色公司 張家港、金昌両製錬所減産計画、具体的な減産量公表せず。 2.0
金昇有色公司 10月中旬生産停止、年末までに生産復旧見通し無し。 2.9
東営方園有色公司 8月中旬以降、300t/日。 3.6
煙台鵬暉銅業公司 現在銅アノード通常生産を行っているが、銅スクラップ原料輸入量の減量により、今後減産の見通し。 2.5
雲南銅業公司 年間生産目標を見直し、44万tから38万tに引下げ。 6.0
寧波金田銅業公司 現在生産能力の1/4を稼動。 6.4
葫芦島有色集団 7月、設備点検のため生産中止し、点検後、電解部分が既に生産中止、現在数少ない銅アノード生産を行っている。 2.1
上海大昌銅業公司 8月中旬から設備点検を行い、銅カソード生産量が対前年同月より50%下回った。 1.5
合計   27.0

ページトップへ