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ニュース・フラッシュ

2008年11月26日 シドニー 原田富雄

豪:BHP BillitonはRio Tinto買収を断念

 2008年11月25日、BHP Billitonは、もはやRio Tinto買収は株主にとって最良の利益にはならないとして買収に否定的な考えを発表した。同社のアルグス会長は、「新興経済国の経済成長に伴う資源需要に対する長期見通しや、基本的な企業戦略は変更していないが、現在置かれている世界経済の混乱や不確実性に懸念があり、株主価値へのリスクや改善するための条件を探る」と述べ、また、クロッパー最高経営責任者は、「以前、同様な文化、重要な資産及び産業基盤の重複は結合されるものだと言ったが、最近起こっている世界的な経済情勢、資源価格の下落は、わが社のバランスシートに大きく影響している。従って、(Rio Tintoを買収することにより)資産を売却する困難に加えて、大きな負債を抱えることは、株主価値に対するリスクとして承認し難い水準に達してきている」と述べた。
 こうしたBHP Billitonの判断には、Rio Tintoが抱える負債や不良資産に加えて、現在も続いているEC審査により、同社が所有する鉄鉱石鉱山、炭鉱の売却を迫られることも影響しているものと考えられる。
 なお、EC審査が継続していることや、UK Takeover Law(英国買収法)等の関係もあり、BHP Billitonは、正式にRio Tinto買収の断念を発表した訳でないが、仮にECが買収を認める判断を下したとしても、同社は株主に対してRio Tinto買収断念に理解を示すよう説得することにしている。

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