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ニュース・フラッシュ

2008年11月30日 バンクーバー 村上尚義、室井エリサ

カナダ:HudBay Minerals、Lundin Miningに友好的買収案を提示

 2008年11月13日にQ3報告で評価損201百万US$を計上したLundin Mining(本社:Toronto)に対し11月20日、HudBay Minerals(本社:Toronto)は友好的買収案を提示した。買収条件案は、Lundin Mining株式1に対しHudBay Mineralsの株式0.39の比で交換し、Lundin MiningはHudBay Mineralsの100%子会社になるというもの。この買収成立の場合、HudBay Mineralsは306百万株を所有することになり、同社は、Teckに次ぐカナダ第二のベースメタル生産会社となる。
 HudBay MineralsはQ3末時点で銀行預金840百万C$を所有し、現状の世界的な経済不況にあって、安定資産の保有が評価される。しかし、グアテマラのFenixニッケルラテライト・プロジェクトの開発延期など、今後2年間に生産量が大幅減となる可能性があること、そして同社の主要生産物が亜鉛のみであることなどから、銅、亜鉛、ニッケル等の鉱山及びプロジェクトを有するLundin Miningを友好的に買収することでHudBay Mineralsの生産鉱種の多様化を狙っている。
 また、地域的にもHudBay Mineralsが主にMB州やON州などカナダ国内での操業が主体であるのに対し、Lundin Miningはポルトガル、スウェーデン、アイルランドの鉱山や、Freeport McMoRan Copper & Gold社と共同で開発しているDRCコンゴ(katanga州)のTenke Fungurmeプロジェクトなど、北米外での開発が中心となっており、HudBay Mineralsのグローバル方針に合致することで、今後さらなる発展があるものと評価される。
 2007年の両社合計の年産量は、Cu 187千t、Zn 278千t、Pb 44千t、Ni 3千tで、2008年の生産量もほぼ同量とみられる。2009年はLundin MiningのポルトガルのAljustrel亜鉛鉱山やHudBay MineralsのBalmat亜鉛製錬所操業休止により、減産の見込み。
 しかし、Lundin Miningの所有資産が安定的ではないとして、買収を懸念する声もHudBay Minerals株主側から聞かれ、主要株主であるJaguar Finacial社がLundin Miningの買収破棄を条件にHudBay Mineralsの買収に名乗りを上げた。こうした状況を反映し、HudBay Mineralsの株価は買収提示発表直後に40%近く下落した。その後、HudBay Minerals CEOによる買収支持への声明などもあり、現在同社の株価は多少持直している。HudBay Mineralsの今後の動向が注目される。

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