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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2008年11月30日 バンクーバー 室井エリサ

カナダ:Teck、Fording Canadian Coal Trust社買収資金の総合的返済計画を発表

 Teck(2008年10月1日付でTeck ComincoからTeckに改称)によるFording Canadian Coal Trust(以下、Fording社)の買収契約が2008年10月30日に成立したが、この買収によりTeckは約10,000百万US$以上の負債額(内、半分以上が2008年中の返済義務あり)が生じており、同社は、この支払いのための総合的な返済計画を発表した。この買収計画当初は石炭も300US$/tと記録的な高値であったが、世界的経済不安で石炭価格も暴落し、Teckの買収計画にも大きく影響している。
 先ず、Teckは、株主への配当金の支払い中止を発表し、これにより約486百万C$を確保する。次に、同社は予算が減額されても、操業には影響ないとの判断から資本出資を730百万C$に減額した。さらにプロジェクト開発投資額を400百万C$削減し、2009年の投資額は250百万C$とする。ただし、チリのAndacolloプロジェクトなど主要開発プロジェクトは変更なく予算配分される。Andacolloは埋蔵量434.2百万t、品位Cu 0.39%、Au 0.13g/tであり、二次富化帯の採掘によるカソード生産(20,000t/年)は2010年までで、初生鉱帯の採掘開始は2010年Q1と予定され、年産Cu 68,700t、Au 1.8tと計画されている。
 また、この投資縮小計画とは別に、Petro Canada及びUTS Energyと共同で開発していたFort Hillsオイルサンド・プロジェクトの開発延期とSturgeon拡張計画が中止となったことで、2009年は1,300百万C$、2010年は1,100百万C$の投資減額が予定されている。しかし、経費節減だけでは返済は追いつかず、Inmet Mining社と共同探鉱していたパナマのPetaquilla銅プロジェクトの権益とチリのLobo-Marte金プロジェクトをKinross Gold社に売却した。
 過去3年間Teckの株価は平均40C$を保っていたが、現在では3.35C$まで大暴落している。

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