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ニュース・フラッシュ

2008年12月15日 バンクーバー 村上尚義、室井エリサ

加:Vale Inco、SudburyのCopper Cliff South鉱山等の操業を休止

 Valeは、加子会社Vale Inco(本社:ON州Toronto)のCopper Cliff South鉱山(ON州Sudbury)の操業を2009年1月から一時休止すること(再開時は未定)、そしてVoisey’s Bay鉱山(NL州Labrador)は2009年7月の1か月間操業を停止すること、またVale全体で早期退職制度を導入し、世界各地の従業員に対し任意退職を募るなどの経費削減策を発表した。また、Copper Cliff Deepプロジェクトの経費138百万US$も1年先送りすることを同時に発表した。
 Valeのニッケル生産量はロシアのNorilsk Nickelに次ぐ世界第2位であり、Vale Incoが操業するVoisey’s Bay鉱山の2008年1~9月間の生産量はニッケル58,000t、銅精鉱39,000tで、Copper Cliff South鉱山ではニッケル約8,000t/年が生産される。
 Copper Cliff South鉱山があるSudburyでは鉱山の操業休止に加え、Voisey’s Bay鉱山から産出されるニッケルの処理プロセスも全てSudburyにある同社設備で行っているため、両鉱山の操業一時休止は同地域に多大な影響を及ぼすと見られる。現時点ではCopper Cliff South鉱山の従業員365名は他の事業所に転勤の予定であるが、Vale Incoは早期退職が可能な従業員に任意退職を勧めている。2007年のSudburyの一般鉱山労働者の収入はニッケルのボーナスも含めると15万C$以上あり、その地域のサービス産業に従事する約1.2万人の人々もその恩恵を受けていた。しかし、金融危機とニッケル価格下落により、2008年10月、First Nickel社のLockerby鉱山の操業休止による150名の解雇、FNX Mining社Levack鉱山の操業休止、そしてXstrataの2鉱山閉鎖時期の前倒しなど、Sudbury経済は非常に厳しい状態となりつつある。

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