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ニュース・フラッシュ

2008年12月18日 ロンドン 及川 洋

グリーンランド:豪GME社によるウラン開発の動向

 豪GME(Gleenland Minerals & Energy)社は、2007年来、グリーンランド南部の港湾都市Narsaq近郊のKvanefjeld鉱床の探鉱を進めているが、2008年5月、同鉱床がウラン含有量85,000t以上(U3O8品位0.25%、カットオフ品位0.15%)と推定される大規模な複合レアアース鉱床であると発表した。同鉱床のウラン以外のREO(レアアース酸化物(Nd(ネオジム)、La(ランタン)、Ce(セリウム)、Dy(ディスプロシウム)、Y(イットリウム)等)の埋蔵量は260万tと推定されている。なお、Ndはレアアース総量の25%の価値を有し、Ceはレアアース含有量の約半分を占めている。
 同鉱床は1980年代初頭にデンマークの原子力庁が探査を行い、43,000tの埋蔵量を確認したものの、開発は行われず、2007年にGME社がこれを取得し、ボーリング調査を行ってきたものである。
 他方、グリーンランドは、過去20年、ウラン開発を一切認めておらず、議会でも同鉱床の開発は大きな議論となっていた。
 しかし、2008年11月27日、グリーランドにおいてウラン開発に関する住民投票が行われ、その投票者39,000人のうち76%が開発を支持する結果となったことを受け、議会は過去の方針を転換し、REOを副産物としてのウラン生産を原則として認める決定をした。
 GME社は12月2日、この決定を歓迎するとともに、2009年には鉱量確定及び設計を含むプレFSに着手する旨を発表している。

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