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ニュース・フラッシュ

2008年12月19日 ロンドン フレンチ香織

欧州:欧州議会、RoHS指令の改定草案を発表

 欧州議会は12月3日、RoHS指令(電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についての指令)の改定草案を発表した(http://ec.europa.eu/environment/waste/weee/pdf/com_2008_809.pdf)。
 2006年7月からのRoHS指令では、重金属4種(鉛、カドニウム、水銀、六価クロム)及び臭素化難燃剤2種(PBB:ポリ臭化ビフェニル、PBDE:ポリ臭化ジフェニルエーテル)の物質が、規定値を超えて含まれる電子・電気機器の販売が禁止されているが、本改定草案により、BFR(臭素系難燃剤)として広く使用されている4種(HBCCD:ヘキサブロモシクロドデカン、DEHP:フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、BBP:フタル酸ジブチル、DBP:フタル酸ブチルベンジル)が将来、RoHS指令の対象となる最優先リスク評価物質として指定された。また、RoHS指令は現在、電化製品、IT・通信機器、ラジオテレビ、カメラ、Hi-Fiオーディオ機器などに採用されているが、本草案では、2014年1月からは医療機器を、2017年1月からは産業モニター・制御設備を含むこととされている。
 欧州議会は、本改定によって有害化学物質の代替物質研究を促進することを目標にしているが、本禁止指令の免除条件は緩和される予定で、代替物質の入手可能性及び信頼性が確定されていない場合、または、社会経済的にネガティブな影響を与える場合、免除が許可される。免除期間として更新可能な4年間の猶予が与えられるが、欧州議会は、RoHS指令対象商品を利用している企業に対して、REACHに従い、代替物質の移行を求めている。一方、産業界及び環境保護主義者は、本改定草案に反対姿勢を見せ、RoHS指令は、REACHの認可へ移行し、却下するべきとの意見が多い。なお、IC回路に広く使用されるBFRであるTBBPA(テトラブロモビスフェノールA)についてもEUレベルでのリスク評価が行われている。

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