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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2009年1月16日 リマ 西川信康

ペルー:金融危機以降、探鉱活動80%減少

 ペルー鉱業協会のCruz会長は、昨今の経済危機及び金属価格下落に伴い、現在の銅・亜鉛・鉛価格は2008年当初比で55%以上下落しているが、特に探鉱プロジェクトに打撃が及んでおり、経済情勢の深刻化以前の2008年9月時点ではジュニア企業を中心に約200件の探鉱プロジェクトが展開されていたが、現在その数は40~50件に減少していることを明らかにした。また、操業鉱山では、増産(※)やコスト削減等で対処していると付け加えた。
 また、今回の経済危機によって下請企業との契約が更新されなかったケースが多数あることを認め、特に探鉱企業やベースメタル鉱山でその割合が高いと述べた。しかしながら、企業は一方的な解雇を行っているわけではなく、できるだけ多くの労働者の雇用を維持すべく努力していると強調した。さらに、政府に対して緊急経済対策を早急に実施し、インフラ事業によって国全体での雇用維持を図るべきとの考えを示した。
 (※)増産について:ペルーにおいては価格下落による収益悪化を食い止めるため、短期的手段として高品位鉱を採掘して対処し、その結果、増産となっている状況と理解される。現に、ペルー鉱山の生産量は、金融危機以降、増産傾向にある。
(銅:11月16.8%増・12月5.7%増、亜鉛:11月20.7%増・12月25.3%増)
なお、これは、あくまで一時的な現象であり、今後の世界の需要・価格動向にもよるが、ペルーにおいても2009年は減産の方向に転じていく可能性が高いと見られる。

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