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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2009年2月17日 シドニー 原田富雄

豪:WA州中西部の鉄鉱石開発インフラ事業の動向

 WA州中西部の鉄鉱石開発のための港湾及び鉄道インフラ整備事業について、WA州のColin Barnett首相が、三菱商事が50%の権益を有するOakajee Port & Rail(以下OPR、残りの権益はMurchison Metalsが保有)と、中国企業が50%の権益を持つYilgarn Infrastructure (以下Yilgarn※) のどちらに許可を与えるかについて関心を呼んでいる。
 インフラ整備事業規模は、Oakajee港湾整備が15億A$、Geraldton北部からOakajee港までの鉄道整備で20億A$となっており、両社が受注に関心を示してきたが、WA州前政権下ではOakajee港湾整備はOPRに軍配が上がっている。
 2009年2月上旬、YilgarnはGeraldtonから約15km離れた鉄鉱石の貯鉱場と、コンベアを一部利用したOakajee港までの輸送についての提案をWA州政府に提出している。提案では、Midwest及びGolden West鉄鉱石鉱山の開発により3年以内に年産で25百万tが生産可能に、鉄道インフラ工事で2,200人の雇用、鉄道事業単独で140人の正規雇用が生まれるとともに、WA州政府にはロイヤルティとして少なくとも80百万A$の歳入が望めるとしている。
 しかしながら、Barnett首相は提案を拒否、OPRが港湾と鉄道開発を行うとしているが、当初の開発計画では、港湾整備の入札範囲に鉄道が含まれていなかったことから、この決定に対して疑問が出されている。
 地元紙によれば、WA州中西部の鉄鉱石鉱山に投資する中国企業は、今回の決定に不服として、鉄鉱石鉱山開発の中止や延期といった対応策が残されていると指摘しており、港湾はOPR、鉄道はYilgarnといった選択肢や、合弁事業といった方策を採ることにより開発が進むとも指摘している。
 ※Yilgarnは、China Railway Materials Commercial Corporation、 Sinosteel、 AnSteel、 China Railway Engineering Corporation、China Communications Construction Companyが50%の権益を保有。残りは豪州の投資家が保有。

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