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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル コバルト
2009年3月9日 ロンドン フレンチ香織

英:LME、コバルト及び酸化モリブデン先物取引の導入を延期

 業界誌によれば、LMEのコバルト及び酸化モリブデン先物取引契約は、2009年後半に開始される予定であるが、実際には、LMEが新管理システムを2009年10月に導入した後の、2009年末または2010年初めになるとみられている。LMEは2008年9月4日、コバルト及び酸化モリブデン先物取引の導入を承認しているが、その際に決定された条件は、以下のとおりである。
 なお、コバルト取引は先週、LMEリング場で初めて行われた。これは、Metal Pages社とLMEが3月3~4日に開催した『コバルト・モリブデン価格&リスク』会議のレセプションがLMEリング場で行われ、そこでLN Metals社及びStratton Metals社が試験的に取引を行い、30t以上のコバルトが取引された。今回は、初回の歴史的な瞬間と言うことで、LN Metals社は現在の市場価格の最安値である11US$/lbで販売した。酸化モリブデン及びコバルト価格は2008年Q4より急落している。コバルト価格は2008年2~4月頃までは、50US$/lb台で推移していたが、2009年3月6日現在で、Metal Bulletin調査の自由市場のスポット価格で、高品位Coは11~13.25US$/lb、低品位Coは9.90~12.30US$であった。また、酸化モリブデンに関しては、2008年2~9月頃までは30~35US$/lbで推移していたが、2009年3月4日では、欧州の酸化モリブデンは8.50~9.10US$/lb、Metal Bulletin調査の中国の自由市場の精鉱(45%)スポット価格は、1,600~1,650RMB/mtuである。LMEは今後、これらの金属の先物取引の導入によって、価格が回復し、安定することを期待している。

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LMEでのコバルト及び酸化モリブデン売買契約における条件(LMEの公式HPより)
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コバルト 1ロット※1=1t(250kgドラム缶×4本)で、コバルトの純度99.3%以上でなければならない。また、不純物レベルの上限がラベルに明記され、カソード、インゴット、ブリケット形状となる。取引可能な受渡日はLMEの主な金属と同様、3か月先物取引は毎日、6か月までの先物取引は毎週水曜日、15か月までの先物取引は第3水曜日となる。tt 指定倉庫は、ロッテルダム(オランダ)、ボルティモア(米:メリーランド州)、シンガポールが予定されている。
酸化
モリブデン
1ロットは2t※2で、2tのうちモリブデン地金を1,190kg含有していなければならない(約57~62%の含有量)。不純物の含有レベルは、銅最大0.5%、硫黄最大0.1%、リン0.05%。2t以上の配達が可能であり、1ロットは、1t袋×2本、250kgドラム缶×8本、400kgドラム缶×5本のいずれかで構放される。取引可能な受渡日はLMEの他の金属と同様、3か月先物取引は毎日、6か月までの先物取引は毎週水曜日、15か月までの先物取引は第3水曜日となる。指定倉庫は、ロッテルダム(オランダ)、ボルティモア(米:メリーランド州)、プサン(韓国)が予定されている。

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※1:ロット(lot)とは、先物及びオプション契約における、各金属別の最小取引単位を表す。
※2:LMEによると、現時点では酸化モリブデンのロットは2tとされているが、確定されておらず、産業界とのコンサルテーションのもと、数か月後に1ロットの重量が発表される予定である。場合よっては、1tまたは5tになる可能性もあるとLME関係者は述べる。

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