閉じる

ニュース・フラッシュ

2009年3月9日 ジャカルタ 小岩孝二

インドネシア:一次産品輸出に貿易信用状取得義務

 インドネシア商業省は3月5日、金属鉱石、錫地金等の一次産品輸出に貿易信用状(Letter of Credit:L/C)利用を義務付けた2009年1月5日付け省令2009年第1号の施行を4月1日に延期するとともに、1出荷当り1百万US$を超える輸出のみに適用を緩和することを発表した。また、天然ゴム、ココア、コーヒーなど買手市場となってしまった産品については8月31日まで適用を猶予する。インドネシア鉱業協会では、支払条件改定には鉱石売買契約変更が必要であり金属価格低迷時の改定交渉は鉱石価格引下げを惹起しかねないこと、鉱山開発時のファイナンス条件で国外エスクロー口座への売買代金入金が義務付けられている等から、3か月毎の輸出実績報告等を行うことにより金属鉱石の適用除外を要望しているが、認められていない。インドネシアでは、1月に施行された新鉱業法は同国に対する鉱業投資リスクを高めていると批評されている中、国外エスクロー口座の利用も困難となるとファイナンス面でも投資環境が悪化してしまうことになる。
エスクロー口座(escrow account):プロジェクトファイナンスの返済原資を、プロジェクト破綻等の事態に備え隔離しておく第三者管理口座。

ページトップへ