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ニュース・フラッシュ

2009年4月4日 ジャカルタ 小岩孝二

インドネシア:Batu Hijiau鉱山資本移譲に仲裁裁定出される

 Batu Hijiau銅・金山を所有するPT Newmont Nusa Tenggara社(以下”PTNNT”)資本のインドネシア側への移譲問題に関する国際商事仲裁裁定が2009年3月31日に出された。エネルギー鉱物資源省の発表によると仲裁内容は、次の事項である:
 [1]PTNNTはCOW(鉱業事業契約)に定める資本移譲義務を実行しなければならず、当該条項を履行していない
 [2]PTNNTはその株式17%をインドネシア政府側に移譲しなければならない。
 [3]移譲は裁定の日から180日以内に行われなければならない。
 [4]移譲される株式は、“clear and clean”でなければならない。
 [5]購入資金はPTNNTからの負債によらない。
 [6]PTNNTはインドネシア政府が要した仲裁費用を裁定の日から30日以内に支払わなければならない。
 一方、PTNNT権益45%を所有するNewmont(米)は、裁定内容について次の事項をコメントし、同社CEOはCOW及び本裁定に基づき資本移譲作業を進めていくとしている:
a)インドネシア政府はCOWを終了することができない。
b) 2006年及び2007年分(株式10%)を裁定の日から180日以内にインドネシア政府またはその指定する者に移譲しなければならない
c)2008年分(株式7%)分についてもインドネシア政府に第1優先権がある。
 本仲裁は、COWに定められたPTNNT資本のインドネシア側への移譲が進まず、COW違反として政府が債務不履行によるCOW終了(PTNNTによる同鉱山運営の終了)を申し立て、PTNNTは債務不履行には当たらないと申し立てたことによるもの。COWでは、PTNNT資本は2006年に3%、2007年以降2010年まで各年7%(合計31%)が政府、地方政府またはインドネシア法人に移譲されなければならず、既にインドネシア法人が所有する20%と合わせて2010年には51%がインドネシア資本になるとされている。

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