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ニュース・フラッシュ

2009年4月28日 サンティアゴ 大野克久

ブラジル・中国:Lula大統領は、資源探査衛星を活用したアフリカ資源戦略計画等に関し5月に訪中

 4月24日付け一般紙によると、ブラジルLula大統領が中国との緊密な貿易連携の強化及び人工衛星を利用したアフリカ資源戦略計画開始を目的として、5月半ばに中国を訪問する予定である。
 今回のLula大統領訪問は2004年に引き続き2回目となるもので、前回の訪問を契機として2か国間の貿易が活発化している状況にある。ブラジルにとって中国は2番目の貿易相手国で、大豆や鉄鉱石を輸出する一方、中国から工業製品を輸入している。
 在中Clodoaldo Huqueneyブラジル大使は、中国は鉱物と原油を必要としており、ブラジルは石油生産と鉱業活動に専門的知見を有していることから、資源が豊富なアフリカにおいて、ブラジル・中国の両国が利益を共有する可能性があると述べた。Sino-Brazilian Satellite共同プロジェクトで得られた衛星データをアフリカの国々に提供することにより、森林破壊防御、穀物等の開発にも有効となろうと指摘している。
 〔※補足:中国-ブラジル資源探査衛星計画(China-Brazil Earth-Resources Satellite(CBERS))について(URL:http://www.brazil.org.cn/tecnologia/cibers_en.htm)〕
1)本事業の背景等
 両国共に広大な国土及び豊富な資源を有することから、資源や環境モニタリング等のための二機の資源探査衛星打ち上げに関し、1988年に共同事業を開始した。
 <管理機関>
・中国側:国家航天局(China National Space Administration)
・ブラジル側:BSA(Brazilian Space Agency)
<実務機関>
・中国側:中国空間技術研究院(China Academy of Space Technology)
・ブラジル側:National Institute for Space Research(ブラジル)
 <衛星打上げ実績>
・1999年10月CBERS-1号機
・2003年10月CBERS-2号機
・2007年9月CBERS-2B号機

2002年11月に計画延長が合意され、2009年CBERS-3号機、2011年CBERS-4号機が打ち上げられる計画。

<各衛星の主要装備>

CBERS-1号機 CCD(※1)カメラ、IRMSS(※2)スキャナー、WFI(※3)カメラ
CBERS-2号機 CCDカメラ、IRMSSスキャナー、WFIカメラ
※技術的には1号機と同一
CBERS-2B号機 CCDカメラ、HRC(※4)カメラ、WFIカメラ、(GPS搭載)
※技術的は、1、2号機を踏襲
CBERS-3号機 PanMuxカメラ、Multi-spectralカメラ、Infraredスキャナー
AWFIカメラ(※5)
CBERS-4号機
※1) CCD:解像度20m(4波長バンド+Panchromaticバンド)
※2) IRMSS(Infrared Multispectral Scanner):
    ・赤外光域の2波長バンド+解像度80mのPanchromaticバンド
・解像度160mの熱赤外線バンド
※3) WFI:Wide Field Imager
    ・890km四方の撮影できるカメラ
※4) HRC(High Resolution Panchromatic camera):
    ・2.4m画素で27kmにわたりスキャンできるカメラ
※5) CBERS-3、4号機の性能については不明
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