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ニュース・フラッシュ

2009年5月6日 ロンドン 及川 洋

キルギス:廃止ウラン鉱山廃さい問題の状況

 キルギスは1940年代、旧ソ連における大ウラン供給地域であったが、1960年代後半に殆どの鉱山が閉鎖されて以降、多くの廃さい堆積場が残され、近年はその管理が十分になされていないことから、地震その他災害などによる放射性物質の流出、汚染拡大に関する懸念が深刻化している。
 現状、キルギス内には31か所の廃さい堆積場があり、放射性廃棄物総量は700万m3も言われている。専門家の試算では、これら放射性廃棄物(廃さい)管理適正化のためには40百万US$の資金が必要とされており、キルギス政府は本問題への国際的関心を高め、資金支援を求めるため、2008年1月、国連UNDPに協力を打診した。国連はこれに応え、2008年12月、キルギスにおいて、関係国を集めた準備会合を開催したほか、現在は、IAEA、世銀など他の国際機関の協力も得て、廃さい堆積場の放射性廃棄物の評価プロジェクトを進めている。また、2009年4月下旬には、国連とキルギス緊急事態省共催で本問題に関する国際会議が開催された。
 最近の報道では、現在の高いウラン需要を背景に、廃さいからのウラン回収事業にについて、民間企業も関心を示し始めているとのことであり、廃さい問題解決の一つの方法とも言われている。

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