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ニュース・フラッシュ

2009年5月11日 バンクーバー 大野隆幸

加:Teckの債務返済計画に市場は好感

 2009年5月6日のカナダ証券市場において、Teck Resources(本社:Vancouver、以下、Teck)の株価が3月9日の3.72C$から急騰、16.35C$で終値を付けた。これは、最近発表された負債返済のための資金調達計画が市場で好感されたもので、今後Teckの株価は更に上昇すると予想するアナリストもいる。
 Teckは、財務体質の悪化を招いた主因とされるFording Canadian Coal Trust社取得により生じた負債軽減を図るため、2009年5月5日のニュースリリースで、2011年10月30日に返済期限を迎える52億US$のつなぎ融資資金返済に充てるため優先債券(担保付約束手形)の新規発行を行うとし、満期5~10年の債券発行により42.25億US$を調達するため、5年満期債券は年率9.75%で、7年満期債券は年率10.25%、10年満期債券は年率10.75%と発表した。直近の銅価上昇と市場の楽観的な観測により今回の債券発行が可能となり、これによりTeckは債務不履行に陥るリスク低減が図られることとなる。この優先債券発行への市場の反響は予想を上回るものであった。カナダ5大銀行の一つであるBMOは、Teck株価目標を5C$上げて15C$とし、同社株の評価を“市場平均以下”から“市場平均”に格上げした。
 また、カナダの大手資金運用会社UBS Canadaは、Teck株の価格目標を15.50C$から19C$に上げ、Teck株の買い得感指数を据置くなど、市場関係者は今回のTeckの措置を一様に歓迎し、今後の更なる財務体質改善を期待している様相である。

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