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ニュース・フラッシュ

2009年5月11日 ロンドン フレンチ香織

南ア:Zuma新大統領、鉱業大臣にSusan Shabangu女史を任命

 南アのZuma新大統領は5月10日、新内閣の閣僚指名者を発表し、鉱業大臣にはSusan Shabangu女史が任命された。なお、新体制では従来の鉱業・エネルギー省(DME)は、鉱業省とエネルギー省に分轄されたが、エネルギー省にはNorthern Cape州政府知事であったElizabeth Dipuo Peters女史が大臣に選出された。

 Susan Shabangu新鉱業大臣は、2004年から現在に至るまでは、安全・危機管理省(Department of Safety and Security)の副大臣として務めてきたが、1996~2004年の8年間はDMEの副大臣を勤めた経験を有する。南ア鉱業会議所(Chamber of Mines)は、この新閣僚の指名に好意的で、「Shabangu女史はDME出身のため、鉱業に係る問題や取組みを十分理解しており、今後も同女史との連携を図りたい」と発表した。また、同会議所は、鉱業に於ける水質及び環境の保護活動は極めて重要であるため、水質管理・環境省(Ministry of Water and Environment、水質管理・森林省から改名)大臣に任命されたDME前大臣のSonjica女史、新設の地方開発・土地改革省(Ministry of Rural Development and Land Reform)のGugile Nkwinti新大臣とも協力関係を強化していきたいと述べた。

[補足説明:Zuma新政権に関する情報]
 今回のZuma新大統領の閣僚指名では、大臣14名、副大臣12名に女性が選ばれ、女性が閣僚の42%を占める。また、副大統領且つ政府各部局の調整を行う新設の国家計画委員会(NPC:National Planning Commissionの初代委員長には、南アの経済成長に大きく貢献しているとされる財務相のTrevor Manual氏に選出し、また、新財務大臣にSARS(South African Revenue Service)出身で初入閣のPravin Gordhan氏が任命されたが、これに対しては保守と改革の両方のバランスが取れていると賞賛の声も高い。

 9日に就任宣誓したZuma新大統領は、低迷する経済立て直しや、貧困・エイズ問題等の課題に積極的に取組むとしている。また、効率的な政治改革、より良い公共サービスの提供、治安の向上の重要性などを強調し、BEE政策を通じて、零細企業の統合化、先住民の教育と雇用機会の向上、貧困撲滅なども引続き推進する姿勢である。なお、BEE資源関係企業の大実力者であるTokyo Sexwale氏は、新設の居住省(Minister of Human Settlement)の大臣に任命された。

 先週、ロンドンにて講演を行った南ア政府関係者によれば、ANC政策の多くは、Mbeki元大統領、Zuma新大統領、そしてTrevor Manuel新副大統領が中心となって決定されたため、Zuma政権の政策は大きく変わらないであろうと予想した。しかしながら、報道によれば、Zuma氏の過去の様々な疑惑、そしてMbeki元大統領の支持者で新政権でも重要人物となるManuel新副大統領との関係などから、新政権の方向性についての懸念は未だ消えていないとされている。

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