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ニュース・フラッシュ

2009年5月11日 シドニー 原田富雄  2009. 5. 12 北京 土屋春明

豪・中国:中国有色鉱業集団有限公司は豪州レアアース大手Lynas社を買収

2009年5月1日、レアアース鉱山大手のLynas Corporation(本社:豪Sydney、以下Lynas社)は、中国有色鉱業集団有限公司(China Non-Ferrous Metal Mining Co Ltd (以下CNMC))が同社の筆頭株主になることに合意したと発表、CNMCはLynas社の株式の7億株(1株0.36A$)を総額252百万A$で取得する。これは発行株式の51.66%に相当し、Lynas社の役員8名のうち4名はCNMCが任命するとしている。 また、CNMCは、REO(Rare Earths Oxide:酸化レアアース)で年産10,500tと計画されるLynas Rare EarthsプロジェクトのPhaseⅠに対して286百万US$を、PhaseⅡ(年産21,000t)に80百万US$を別途投資することに合意しており、中国の銀行から184百万US$の融資保証を受けるとしている。 Lynas社は、資金繰りが悪化し、WA州のMt Weldレアアース開発プロジェクトの開発を2009年2月から一時停止していたが、WA州政府から開発のための環境影響評価の承認は取得済みで、再開が期待されている。 豪州の主要なレアアース開発プロジェクトは、Mt Weldの他に、Arafura Resources社(本社:Perth)が開発を進めるNolansレアアース・燐酸ウラニウム・探鉱プロジェクトがあるが、Arafura Resources株式の25%を中国のEast China Exploration and Development Bureauが取得することが2009年2月に発表されており、中国企業によるレアアース権益取得が豪州において進行している。 今回の買収は、中国企業が豪州のレアアース開発企業を買収した初の事例となった。 この買収にはLynas社の株主と中国、豪州両国政府の承認が必要である。金融危機により、現在、豪州の鉱山会社数社が資金不足で外部からの支援を必要としているといわれている。中国有色鉱業集団は、国有資産監督管理委員会が直接管理する中央大手企業で、主に非鉄金属の開発事業などを行っている。

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