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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2009年6月1日 メキシコ 小島和浩

ホンジュラス:San Martin金山の環境問題

 5月26日付け業界紙等によると、CAFOD(Catholic Agency for Overseas Development:英国に本部を置くNGO)は、Goldcorp保有のホンジュラス・San Martin金山の環境問題が深刻と指摘している。CAFODの発表によると、2009年3月に鉱山周辺で24頭の牛が死亡し、多数の地域住民が消化器、呼吸器、皮膚の疾病に悩まされている。また、ホンジュラス政府やCAFODが実施した同鉱山周辺にある水源の水質試験では、砒素、シアン、重金属が検出されている。さらに、ホンジュラス環境局(Department for the Environment)が2008年に実施した検査によると、鉱山周辺住民の血液中から高いレベルの砒素、鉛、水銀等が検出されている。同金山は2007年10月に操業を終了し(操業開始は2000年10月)、現在、埋め戻し、リーチパッドの清掃、再植林等の閉山処理を実施中である。2009年末の閉山処理の完了後、同鉱山跡地は農地として利用される予定である。
 このような状況を憂慮し、CAFODはGoldcorp(本社:加Vancouver)に対し徹底的な環境汚染復旧及び防止策を求めているが、同社は、上記の環境問題と鉱山操業とは無関係であると主張している。
 Goldcorpは、2000年12月から同金山の生産を開始し、2008年まで金生産(OP、ヒープリーチング)、含金沈殿物生産を行った。2002年の最盛期の年産金量は4tであったが、2008年は0.4tであった。

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