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ニュース・フラッシュ

2009年6月16日 サンティアゴ 大野克久

チリ:Antofagastaの戦略計画及び生産計画について

 6月10日にロンドンで開催されたAntofagastaの株主総会においてCEO Jean Paul Luksic より同社の企業戦略及び今後の生産計画について以下の発言があった。
 2008年に[1]操業鉱山及び開発プロジェクトの強化、[2]Sierra GordaとLos Pelambresを中心としたコアビジネスの有機的・持続的な成長、[3]チリ国内外における新たな鉱山開発及び投資機会の創出から成る戦略計画を策定した。
 操業鉱山については、生産に係る全てのキャッシュフローがプラスになるように2008年末にコスト削減の取組を開始した結果、副産物クレジットを除外した2009年Q1の銅生産コストは2008年通期と比較して15%減であった。しかし、近年鉱業界における生産コストは深刻かつ長期的な上昇傾向にあることに留意する必要がある。
 副産物クレジットを除外した同社の2009年平均銅生産コストは110¢/lb(2008年は130¢/lb)と見込んでいるが、これは最近の強い銅需給サイクルが始まった2004年初頭の50¢/lb程度のコストと比較して明らかに高い水準にある。Los Pelambresでは、この間にエネルギーコストは約5倍に上昇した。
 チリの電力需給は2008年よりも改善されているものの、未だ供給余力が十分とは言えず、また短~中期的な視点から電力価格は大きく下落しそうな状況に無い。硫酸及び石油価格については、2008年のピーク時から大幅に下落しているものの、2004年初頭当時の2倍程度の価格という状況である。
 グループ全体の銅生産量について、2009年は2008年比約45千t減の433千tの見込みであるが、これは主にLos Pelambresの鉱石硬度の上昇及び粗鉱品位低下に伴うものである。
 また、Michillaについては、Lince立坑の閉鎖等、同鉱山の経費削減に努めた結果、2010年末までの操業継続が可能となったが、その後の操業継続について引続き検討する。
 現在進行中のLos Pelambres の拡張及びEsperanzaの2010年末までの生産開始により、グループ全体の銅生産は、2009年見込みの433千tから2010年には500千t以上に増加し、2011年には現在より約60%増加、約700千tに到達する見込み。
 パキスタンにおけるReko DiqプロジェクトのFSは2009年末に終了する見込みで、外国投資協定に関し、パキスタン中央及び地方政府と協議を継続する。
 また、新規分野の投資として、2008年にはENAP(チリ国営石油会社)とチリ国内の地熱開発JV企業(Antofagasta 60%、ENAP 40%)を設立した。
 ※Reko Diqプロジェクト:パキスタンBalochistan州の西端でアフガニスタン及びイラン国境近くに所在する銅開発プロジェクト。権益比率:Antofagasta 37.5%、Barrick Gold 37.5%,Balochistan Development Authority 25%、資源量(Mesured+Indicated) 2,722百万t、Cu 0.51%、Au 0.26g/t

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