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ニュース・フラッシュ

2009年7月7日 ロンドン フレンチ香織

南ア:2008年6月からの1年間で、鉱山事故による死亡者数は277名

 Shabangu鉱業大臣は7月2日、2008年6月1日~2009年6月1日間における、合法鉱山労働者の死亡者数 142名、不法鉱山労働者の死亡者数 135名、合計277名であったと述べた。同大臣は5月12日の就任後の初インタビューにおいて、今後の方針は鉱山保安作を第一に重視すると発表していたため、本統計からも、今後の更なる鉱山安全対策を促進する意思を示したもの。
 合法鉱山の労働者の死亡者数は、2007年221名であったが、2008年は前年比24%減の168名に減少した。そして、合法の鉱山企業に対しては、2008年11月に制定した新・鉱山保安法によって、鉱山事故発生後の鉱山の一時閉山指令などから、対策はほぼ整っている模様である。なお、本法律によれば、鉱山死亡事故に対する罰金増額、また、深刻な人身事故に対するCEOの刑事的処罰が法律上認められている。ただし、未だ鉱山企業のCEOが刑事処罰を下されたケースは無い。しかし、不法鉱山死亡者は本統計の半分を超えているが、現状、南アでは不法鉱山を処罰する法律は無く、不法侵入のみの罪に処される。よって、南ア議会委員会は2009年6月8日、不法鉱山活動を阻止する法令を含んだ鉱業法改正を審議中であると発表した。また、2009年5月にシャフト火災が起こったHarmony Gold社(本社:南ア・Johannesburg)は、その際に不法鉱山労働者の死亡者を36名確認している。このことからも、Harmony社は、鉱山省と本不法鉱山者の問題を解決するためにも交渉を行っていると述べた。今後、南アでの不法鉱山者への取締まりが強化されるものと見られる。

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