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ニュース・フラッシュ

2009年7月13日 調査部 渡邉美和

中国:Rio Tinto社員、上海でスパイ容疑のため当局により身柄拘束

 現地及び豪州での報道によると、7月5日、Rio Tinto社員4人が上海で公安当局に身柄を拘束された。4人の内1人は豪州国籍、残り3人は中国国籍の同社社員で、中国の鉄鋼業界と鉄鉱石交渉に参加していた。その理由について、賄賂説やスパイ説などが交錯していたが、7月9日の外交部定例記者会見で、秦剛報道官は質問に答え、同社上海弁事処の主席代表など4名の拘束と国家機密窃取容疑で取り調べている旨を明らかにした。しかし、どのような機密に関するかなどについては、取調べ中を理由として質問に答えていない。
 報道の初期から、6月のRio TintoによるChinalco(中国アルミ業公司)との提携解消との関連を疑念する声があったが、Chinalcoはこれを否定している。また、7月7日、北京で首鋼国際貿易工程公司傘下の鉱業輸出業公司の総経理が、商業犯罪に関わっていることを理由に警察に拘束されたとの報道や、継続されていた鉄鉱石交渉が長引いたことで、Rio Tintoが中国側に対して賠償金を請求したとの報道もある。以上の状況から中国に関するリスクの高まりを懸念する向きも多い。
 なお、同社が中国の鉄鋼業界と行っていた鉄鉱石交渉は、7月9日、一旦、中国側から合意に至ったと発表されたが、翌10日の報道によれば、交渉は合意に至っておらず継続されている模様である。

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