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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2009年7月14日 サンティアゴ 大野克久

加:Vale;Sudburyニッケル製錬所がスト突入へ

 7月11日付け報道によると、ValeのSudburyニッケル製錬所(加・ON州)労働組合は、企業側から提示されていた労使協定案について7月10~11日間にわたり投票を行い、反対85%で否決、組合側は36時間以内にスト突入を予定している。
 同製錬所に係る労使協定は2009年5月31日に期限切れを迎えており、今次更改の争点は、ニッケル価格連動ボーナスの減額と2010年7月1日からの新規採用者に対する確定給付年金から確定型拠出年金への制度移行であった。
 Vale側は、同製錬所が100年以上操業してきたほか、鉱石硬度が増大し生産コストを押し上げており、また年々厳しくなっている大気基準を遵守するためのコスト負担増等によりSudbury製錬所は髙コスト体質となっており、安定した継続操業実施を勘案すると止むを得ない判断とし、7月7日には、ValeのRoger Agnelli CEOがSudbury製錬所はValeで最も髙コストであり、操業を維持できないとコメントしている。
 一方の組合側は、Valeは世界経済危機を背景とした金属価格下落を理由にこれまでの労使協定を反故にすることを目論んでいると主張している。
 Sudbury製錬所は、金属価格下落及び施設メンテナンスを理由に6月1日~7月27日間、操業を休止中であり、スト突入に伴う大きな混乱は無い。同製錬所の2008年ニッケル生産量は85.3千tで、世界のニッケル生産量1,385.7千tの6.2%を占めている。
 またValeのVoisey’s Bayニッケル鉱山(加・NL州)でも、7月8日に同様の労使協定案の投票が実施され、反対99%で否決、8月1日よりストが開始される予定である。

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