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ニュース・フラッシュ

2009年8月18日 サンティアゴ 大野克久

ボリビア:Silala川に係るチリとの協定締結を凍結へ

 8月11日付け一般紙等によると、2009年4月3日にボリビアHugo Fernandez外務副大臣とチリAlberto Vanklaveran外務副大臣との間で、両国間の懸案事項であったSilala川論争について、チリ側が同河川からの取水量50%相当分の使用料をボリビア側に支払うことで合意していたが、8月10日夜半に行われたPotosi市民代表とAlvaro Garcia Lineraボリビア副大統領との協議結果を踏まえ、2010年まで凍結されることとなった。
 Silala川は、ボリビアPotosi県南部Quetenaを水源とするボリビア及びチリ両国を流れる水量200L/sの国際河川で、Luksicグループが所有するFerrocarril Antofagasta-Bolivia社(FCAB:本社Santiago)がチリ及びボリビアで1906、1908両年に水利権を取得し、100年以上の間、導水路により自社及びCODELCOの銅山に給水してきたが、ボリビア政府は2000年頃より、同河川の水源がボリビア側にあることからFCABによる無償での水利権を問題とし、チリ政府に補償を求めていた。
 本論争は、2006年7月開催のチリ-ボリビア首脳会談でも取り上げられ、両国関係者から構成される技術委員会で検討がなされ、2009年1月1日を起点としチリ側が17千US$/日(年間6.2百万US$)を支払うことで事前合意されていた。
 今回の協定締結凍結の背景には、ボリビアでは2009年12月に大統領選を控えていることから政治問題を喚起したくないという思惑があるものと見られる。

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