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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2009年8月18日 シドニー 原田富雄

豪:中国はWA州Mid Westの鉄鉱石開発に戦略的投資

 中国は将来の鉄鉱石供給のイニシアティブを取るべく鉄鉱石資源の豊富なWA州Mid West(中西部)への戦略的な投資を模索している。
 中国が同地域開発に目を向ける背景として次の2点が考えられる。
 1つは、世界の鉄鉱石大産地のWA州Pilbara地域は、鉄鉱石価格に決定権を有する鉄鉱石大手3社の内、BHP Billiton及びRio Tintoが支配しており、供給源を多様化することにより、鉄鉱石大手による価格支配権から逃れること。
 もう一つは、鉄鉱石開発は、他の鉱物資源と異なり、輸送のための鉄道、道路、港湾や電力等のインフラ整備が不可欠で、このために巨額の投資が必要とされるが、幸い同地域の開発には連邦政府、州政府からの支援が得られることにある。
 現在、同地域では6社が鉄鉱石開発を手掛けるが、この内5社には既に次のような中国からの投資が入っている。
 ・Midwest Corporation社:中国国営企業のSinosteel(中鋼集団公司)が100%所有
 ・Murchison Metals社:Sinosteelが株式の6%を保有
 ・Gindalbie Metals:中国鉄鋼大手Ansteel鞍山鋼鉄集団公司が株式の36%を保有
 ・Golden West Resources社:Hunan Valin Steel湖南華菱鋼鉄股份有限公司が株式の10%を保有
 ・Mount Gibson Iron社:Shougang首都鋼鉄公司が株式の14.3%を保有
 一方、こうした中国からの投資抜きではMid West地域の鉄鉱石開発が進まないことは事実である。同地域の社会開発を熱望するWA州政府も中国からの投資を歓迎しており、相思相愛の仲にあることは事実で、SinosteelがMurchison Metals社の100%買収を望んでいることに関してもWA州政府は後押ししているとも地元紙は伝えている。

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