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ニュース・フラッシュ

2009年8月18日 調査部 渡邉美和

中国:工業情報化省、レアアース工業発展計画の修訂版を完成

 複数の現地報道が伝えるところによると、8月14日、工業情報化省は『2009~2015年レアアース工業発展計画(修訂版)(以下“計画修訂版”』を完成させた。消息筋の伝えるところでは、“計画修訂版”はレアアース産業の2009~2015年の6年間についての実施方案が盛り込まれ、以下のような具体的計画となっている。なお、生産枠との関連など、運用に際しての現行制度との整合等、不明な点もまだ多い。短中期的に、中国のレアアース産業の新たな管理監督体系として、政策運営の実施が注目される。
 [1] 資源集約による生産管理の徹底
 レアアース資源を南・北・西の3大区に集約し、厳格な執行計画のもとで、2009~2015年の毎年の精鉱量は13万tから15万t、分離・製錬企業の生産量は12万tから15万tとし、管理監督を確実に実施するため専門家審査制度を定め管理する。
 [2] 輸出規制強化と中国国内のレアアース応用分野の発展奨励
 2009~2015年の毎年の輸出の規制総量は、3.5万t/年(2008年実績3.46万t )以内とし、レアアース金属(ジスプロシウム(Dy)・テルビウム(Tb)・ツリウム(Tm)・ルテチウム(Lu)・イットリウム(Y)など)は輸出厳禁となる。一方、レアアースの応用分野の発展を奨励し、2015年までにレアアース応用材料の生産量を13.8万tまで増加させる。
 [3] 産業再編
 レアアース産業の産業集中度を高め、環境保護を含めた産業水準を向上させる。このために、2009~2015年間、新たなレアアース採鉱権の承認は行わず、分離・製錬企業の設立については工業情報化部での審査認可事項とする。 これと共に、現存のレアアース企業については、技術・設備水準の向上、環境保護状況と管理水準の向上など三方面から淘汰を実施する。

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