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ニュース・フラッシュ

2009年8月25日 ロンドン フレンチ香織

英:AIM市場の鉱業セクター、2009年Q2の新規追加株発行数が48%増加

 業界紙によれば、ロンドン証券取引所のベンチャー企業向けであるAIM株式市場(鉱業セクター)での2009年Q2の新規追加株発行数は、Q1比48%増の114件を記録し、2007年H2の最高レベルにまで達した。Ernst & Young社の鉱業アナリストによれば、2008年9月中頃の世界不況開始から約1年を経てロンドン経済も徐々に回復の兆しを見せつつある中、AIM市場の株式増加は、初期段階の探鉱案件を有するジュニア・カンパニーによる“慎重な”復帰傾向を示しており、これはジュニア・カンパニーの度量回復の現れであり、鉱業の明るい兆しと評価する。
 しかしながら、「現状は、株式市場での資金調達はジュニア・カンパニーにとって未だ険しい道程である」と同氏は述べた。2009年Q2の新規追加株発行114件中、実際に資金調達に成功した事例は51件であり、2009年Q2のAIM市場による新追加発行株の資金調達総額は、2009年Q1の221.5百万£に比べ25.5%減の165.6百万£と25%縮小し、その内の約50%が、3企業に占有された(Moto Goldmines Ltd.:32.4百万£、Platmin Ltd.: 39百万£、Kalahari Minerals plc:17.9百万£)。このように、ジュニア・カンパニーによる新規追加株発行数は増加し、度量が回復してきていると判断できるが、実際の資金調達には未だ成功していない企業が多い。
 なお、2009年Q2時点の鉱業セクターのAIM上場企業数は168企業である。2008年Q4~2009年Q2間の3四半期間で、鉱業セクターの新AIM上場企業のIPO(新規公開株)は無く、2009年Q2では5企業がAIM市場より撤退している。AIMに上場していないジュニア・カンパニーでは、財務報告書でキャッシュフローを計上するためにも、株式ベースの経営統合・新設合併(Share-based consolidation)を行うケースがあり、今後も増加するであろうと同アナリストは予想している。

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