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ニュース・フラッシュ

鉱種:
プラチナ レアメタル
2009年8月28日 ロンドン 竹谷正彦

南ア:プラチナ鉱山におけるストの動き

 各社報道によれば、賃金交渉をめぐり8月24日(月)夕方から始まったImplats社のRustenbrugプラチナ鉱山のストに引き続き、25日(火)夜に同社のMarulaプラチナ鉱山でもストが発生した。
 Rustenbrug鉱山のストは、NUM (南ア全国鉱山労組)が要求した10%の賃上げで会社側と合意、NUMは、スト中止を決定したものの、賃上げ幅に不満を持つ同鉱山の労働者約2万人が、スト中止決定を無視し、ストに突入した。このストが、車への放火など暴動に発展、取締りのため警察によるゴム弾発射による暴動鎮圧が行われ、10人が逮捕された。労働者側は14%の賃上げを要求しており、引き続き労使交渉を行っているが、解決の糸口は見えず28日現在においてストは継続している。
 これに対し、会社側はストに参加した労働者の大量解雇の可能性を示唆している。
一方、最大手のAnglo Platinum(Amplats)社では、28日、NUMの11%の要求に対し、会社側は9~10%の賃上げ(高度医療・出産手当を含む)を提示、NUMはこれを拒否、9月7日(月)に再交渉を行う予定。なお、NUMはスト実施の構えは見せていない。しかしながら、NUMの幹部は、会社側の提示を好意的に受け止めており、同社の3万人の組合員のうち70%は、会社の提示を受け入れており、会社側と合意する見込みとコメントしていた。
 Aquarius Platinum社では、同社のKroondal、Marikana両鉱山で、23日(日)夜に不法な山猫ストが発生した。これには契約社員3,900人が参加し、坑内操業の3/4に影響を及ぼした。この山猫ストは、雇用者側である派遣元の会社とNUMが10.2%の賃上げで合意したにも拘わらず発生しており、ここでもNUMの組織力の低下が窺える。Aquarius社では、山猫ストに参加した労働者3,900人を解雇し、8月31日の操業再開に併わせて従業員を補充する。
 これらのストにより、Implats社では1日当り3,000 oz(93t)、Aquarius社では、操業再開まで15,000 oz(0.467t)のプラチナの生産に影響を及ぼしているが、最近の需要の低迷からか、プラチナ市場はストにまったく反応せず、28日のプラチナの市場価格は1,244 US$ /oz(ジョンソンマッセイ社発表)とスト発生前の水準と大きな変化はない。

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