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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2009年9月8日 シドニー 原田富雄

豪:BHP Billiton、Rio Tintoとの鉄鉱石事業統合を加速

 BHP Billiton(以下”BHPB”)のKloppers最高経営責任者(CEO)は豪地元紙に、Rio Tinto(以下”RT”)との間で1,160億A$に達するWA州Pilbara地区の鉄鉱石生産統合事業について、2009年末までに拘束力のある合意事項を締結、その後両社が協力して、必要となる各国公正取引委員会の承認取得のための準備に入ると述べた。
 2009年6月5日、R Tはプレス・リリースを発出、Chinalco(中国アルミ業公司)との提携交渉を解除、 BHPB と鉄鉱石合弁事業の立上げに関する拘束力の無い協定書に署名したことを明らかにしたが、豪規制当局ACCC (豪州競争消費者委員会: The Australian Competition Consumer Commission、豪州の公正取引委員会に相当)による承認を得るためには、拘束力のある合意事項の締結が必要とされていた。今回の発言により、両社の鉄鉱石生産事業統合に向けた動きが加速すると見られる。
 一方、WA州のBarnett首相は表向きには両社の統合を歓迎するものの、ChinalcoによるRTへの投資が解消され、中国鉄鋼業界との鉄鉱石価格交渉でR Tの従業員が中国国内で逮捕・起訴されるなど、中国との関係がぎくしゃくしていることを考慮してか、本件につき、表立って歓迎の意を表さず、逆に統合によるオーナーシップの変更から10億A$の印紙税を納めることや、両社以外の鉄鉱石事業者への鉄道利用の解放といった中国との関係悪化がこれ以上進まないよう発言に気を遣っている。
 また、事業統合に伴う鉄道拡張事業に関し、先住民との間での合意事項の遵守に関しRio Tintoと先住民との間でトラブルが生じていると報じられるなど、両社の鉄鋼石部門の合併が容易には進行していない様である。

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