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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2009年10月20日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:Barrick Gold、El Morro銅・金プロジェクトの70%権益を465百万US$でXstrataより取得

 10月13日付けの地元業界紙等によると、Xstrataの子会社Xstrata Copper Chile社がチリ第Ⅲ州El Morro銅・金プロジェクトの70%権益をBarrick Goldへ売却する正式合意段階に入ったと両社は各々発表した。Barrick Goldは、この権益取得額465百万US$をキャッシュ払いの予定である。
 残り30%権益はNew Gold Inc.(本社:加Vancouver)が所有する。El Morro鉱床の確定及び推定資源量は、Au 8.3百万oz(258t)、Cu 286万tである。権益取得の一環として、Barrick Goldは、Xstrataが当初のearn-in期間に70百万US$を投じて完了済みのFSの結果を同社から直接入手する。
 Blackmont Capital社のアナリストによれば、この権益取得はBarrick Goldの戦略に非常に合致したもので割引率10%とXstrataが実施したFSを採用し、更に長期的な金価格を1,000 US$/oz、銅価を2.50 US$/lbと設定して取得価格が評価された。Barrick Goldは既にチリ第Ⅲ州とアルゼンチン国境に跨るPascua Lama金・銀プロジェクトやチリ第Ⅱ州のZaldivar金・銅山といった大きな鉱山・プロジェクトを保有しており、見込まれる潜在的シナジー効果を考えると、このFSによるプロジェクトのCAPEX額25億US$は著しく圧縮できるはずと述べた。
 Barrick Gold副社長(広報担当)Vincent Borg氏によると、「この権益取得は、同社の銅資源への関心の高まりではなく、むしろプロジェクトの位置(Pascua-Lamaより70 km北西)にある。純粋な金鉱床はますます少なくなっており、金を対象とする鉱山会社は、ポーフィリー金・銅鉱床や副産物を伴う金・銀鉱床を対象として考えねばならない。我々は金に焦点を当て続ける。」
 El Morro鉱床は更に資源量が増加する可能性が高いとBarrick Goldは見ており、既知鉱床周辺での試錐探鉱を計画している。一方、Xstrata Copper社は、この合意により売却先を探す一連の作業はほぼ終了し、2010年1月30日までに本契約締結の見込みである。
 New Gold社は、Xstrata Copper所有分70%権益の優先取得権(first refusal right)を有しており、それを行使する期限は2010年1月11日とされている。しかし、9月にNew Gold社は、El Morroプロジェクト30%権益を他の操業金山と交換する機会を探っていると述べた。New Gold社はEl Morro 30%権益を、キャッシュでの売却、またはBarrick Gold所有の操業鉱山権益、あるいはその両方の組合せを探っていると見られる。

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