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ニュース・フラッシュ

2009年12月11日 シドニー 原田富雄

豪:Swan財務大臣、外国投資に関する政府の姿勢を説明

 2009年12月10日、Swan財務大臣はQLD州Brisbaneで開催された“Global Foundation”の講演会において、豪州への外国投資に関するスピーチを行った。外国投資に関する同大臣の考えを示すことで、国内で高まっている中国からの投資に対する懸念を払拭し、豪州経済発展のために更なる外国投資を呼び込むことがスピーチの目的だったと考えられる。
 2008年の世界金融危機以降、潤沢な外貨準備高を背景とした中国国営企業による豪州資源分野への投資が増加、中国による資源のコントロールという観点で豪州の国益と衝突、連邦議会内でも、外国投資に関する審査基準を明確化するよう求められていた。また、外国投資を審査するFIRB(外国投資審査委員会)のColmer委員長は、2009年9月、外国投資の割合を一定の水準に保つのが好ましいとの発言を行い、物議を醸していたが、今回のスピーチはこうした国内の要請に応えた形となった。
 スピーチでは、外国投資審査過程の透明性を高めるため、2010年には豪州に拠点を置く大使館をとりこんだ活動と共に、外国人に理解され易いよう中国語、日本語及びインドネシア語によるガイドラインの発行をFIRBに指示したことに触れている。また、昨今、野党自由党の上院議員が、中国からの豪州資源分野への投資を禁止すべきとの発言があったことに対し、豪州は外国投資に関して開かれた国であり、国内雇用や経済発展のために今後も外国投資を歓迎するとの立場を改めて表明した。

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