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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2010年2月1日 バンクーバー 大野隆幸

加:Imperial Metals社のRed Chris銅・金山プロジェクト開発、連邦最高裁判所から許可を得る

 カナダ連邦最高裁判所(以下、最高裁)は2010年1月20日、BC州におけるImperial Metals 社(本社:加Vancouver)のRed Chris銅・金山プロジェクトについて、連邦政府の包括的環境アセスメントを実施しないまま(スクリーニング・プロセスによる小規模な環境アセスメントは実施)開発を許可する判決を下した。同社は、BC州の包括的環境アセスメントを受け、同州より開発許可を得た後、連邦政府と交渉を始めた。連邦政府は当初、連邦政府独自の包括的環境アセスメントを予定していたが、2004年12月、より負担が軽いスクリーニング・プロセスを行うことで開発を許可すると決定。この決定に対し、カナダのMining Watch Canada(環境監視団体)が提訴し、連邦控訴裁判所は、連邦政府こそが、環境アセスメント・プロセスの制限を判断する権限を有する責任機関であるとしたが、最高裁判所は異議を唱えていたもの。
 今回の裁判は、連邦・州の両当局による包括的な環境アセスメントの要否について問われていたもので、最高裁は、「同プロジェクトに限っては、連邦政府においても包括的環境アセスメントを実施すべき理由は見当たらない」として、今回の判決を例外的事項とした。この判決は、結果として、将来の大規模プロジェクトには連邦・州の両当局による包括的環境アセスメントが必要となることを示唆したもので、今後の鉱業・エネルギー及びインフラ関連プロジェクトへの包括的環境アセスメントが厳しくなることを意味する。
 同社2004年のFS結果によると、25年間のマインライフで銅18億lb(816千t)及び金120万oz(374t)の生産を見込む。

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