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ニュース・フラッシュ

2010年2月15日 ロンドン 萩原崇弘

英国等:メジャー2009年12月期の決算発表:各社とも売上高・EBITDA等は下落

 2月第2週、資源メジャー各社の2009年12月期の決算速報が相次いだ(なお、Anglo Americanは2/19予定)。各社共に、経済危機以降、コスト削減などに尽力しているものの、期間中の金属、鉄鉱石、石炭などの価格下落の影響などから、売上高やEBITDAなどは軒並み低下している。負債返済を優先し、筋肉質の企業体質に戻ろうとしている姿勢が見て取れる。
◎BHP Billiton
 2009/10豪年度H1(7~12月期)の決算速報によれば、鉄鉱石、石炭の価格下落、ドル安等の影響から、前年同期比でEBITDAは139.4億US$から108.4億US$へ22%減少した。純負債は前期55.9億US$から79.2億US$へ42%増え、借入資本利用率も前期12.1%から15.1%と若干上昇した。純利益は前年同期26.2億US$から61.4億US$と2.3倍(134%上昇)し、株主配当は前年同期41 ¢/株から42 ¢/株へと2.4%上昇した。なお、豪年度H1においては、原油、鉄鉱石に並び、非鉄金属分野からの利益が非常に大きくなっている。
◎Rio Tinto
 2009年決算速報によれば、銅、アルミニウム、モリブテン等の年平均価格が2~6割強下落した影響は大きかったが、資産売却が順調に推移した結果、前年比でEBITDAは223.2億US$から143.1億US$へ36%低下に留まった。株主配当は111.2 ¢/株から45 ¢/株へ60%低下したものの、純負債は386.7億US$から188.6億US$へ52%縮小し、借入資本利用率も63.3%から29.1%と改善した。また、純利益は36.8億US$から48.7億US$へ33%上昇したが、これはAlcan買収等に関連した営業権の減損が前年比で大きく縮小したためである。さらに、Rio Tintoは、2010年には、10億US$の新規投資を含む50~60億US$の投資を行う予定としている。
◎Xstrata
 2009年決算速報によれば、同社は、5%のコスト削減(5.0億US$)に努めたものの、ニッケル、銅、亜鉛等の年平均価格が前年比1~3割下落した影響から、前年比でEBITDAは96.5億US$から70.5億US$へ41%低下し、純利益も47.0億US$から27.7億US$へ41%下落した。また、2009年の新株発行による借入金返済により、純負債は160.3億US$から122.9億US$へ23%縮小し、借入資本利用率は40%から26%まで低下した。また、株主配当を再開する予定(2010年5月)となったものの、8 ¢/株に留まる見通しである。2010年には、アジアをはじめ新興国経済の堅調な需要を念頭に、現在進行中のプロジェクト(80億US$超)に加え、90億US$相当の新規投資を行うと宣言している。

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