閉じる

ニュース・フラッシュ

2010年2月15日 ロンドン フレンチ香織

欧州:REACH、IUCLID 5の新バージョン5.2をリリース

 ECHA(欧州化学品庁)は2月15日、REACH(欧州化学物質規制)の登録準備用として、物理化学性状等のデータセット入力や技術一式文書等の作成を行うためのソフトウェア“IUCLID 5”の改訂バージョン5.2がリリースされたと発表した。本ソフトのバージョンアップの主な目的は、[1]登録に際しての大容量データ利用の効率的運用、[2]分類及び表示(CLP)への対応、と言われている。なお、REACH登録の主媒体となるREACH-ITは、2010年3月1日に新バージョン2.0を公開する予定であるが、REACH-IT 2.0が公開された後の登録には、IUCLID 5.2の利用が義務化され、過去バージョンのIUCLID 5で作成された技術書類は受付不可となる。
 (詳細について:http://echa.europa.eu/doc/press/na_10_04_iuclid5_2_20100215.pdf)
 某金属コンソーシアムの事務局長への取材によると、「既に現行バージョンで入力済みのデータが自動的に消去されたり、また、(同局長の記憶が確かであれば)1,600もの項目の内一つでも記入漏れがあると受付けられないケースが生じることが懸念されていた」と言う。なぜなら、REACH規則第20条(2)では、Technical Completeness Check Tool (※1)でREACHの登録が未完と検知されると、設定された期限内に再提出が求められたり、入力が不備の場合、登録料の返済無くして登録が却下される可能性が潜んでいたとのことである。
 なお、主要金属種は、第一登録期限である2010年12月1日までに登録が求められるケースが多いため、多くのコンソーシアムが2010年9月末までに登録を完了する目標を立てている。例えば、ニッケルコンソーシアムは、REACH-ITシステムの運用試験も兼ね、2010年Q2までに金属ニッケル及び硝酸ニッケルの登録を行う予定である。
 ※1:Technical Completeness Check Toolとは、REACH-ITシステムの一環で、REACHの登録に必要な情報が欠けていないかどうか、また、登録料が支払われているかどうかなど登録の必要条項を完了しているかどうかを検査するシステムである。
(詳細:http://echa.europa.eu/doc/press/events/stks_day_20090525/2nd_stk_day_completeness_check.pdf)

ページトップへ