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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト モリブデン レアメタル
2010年2月22日 ロンドン 萩原崇弘

英:LMEがモリブテン・コバルトの上場開始、取引は予想通り低調

LME(ロンドン金属取引所)は、2010年2月22日(月)にモリブテン及びコバルトの先物取引を開始した。 LMEによれば、初日最初の取引成立は、午前8:30にモリブテン(1ロット:6t)の3が月物の1ロット35,000 US$/tに始まり、コバルト(1ロット:1t)の取引が、7月21日受渡しが2ロット43,650 US$/t、6月16日受渡しが2ロット43,650 US$/t、5月21日受渡しが1ロット41,800 US$/t、3か月先物が1ロット39,650 US$/tなどと続いた模様である。 取引量などの詳細は現時点では明らかになっていないが、報道等によれば、モリブテン価格は3か月先物が37,500~38,500 US$/t(17.01~17.46 US$/lb)となった模様である。なお、モリブテンの取引開始前の時間外取引での価格は35,000 US$/t(15.87 US$/lb)、Metal Bulletinによる直近価格は17~17.50 US$/lb(2/19)であった。 一方、コバルトの3か月先物価格は39,950~40,000 US$/t(17.82~18.14 US$/lb)、15か月先物は39,000~39,500 US$/lbと逆ザヤ状態となった模様である。なお、コバルトの取引開始前の時間外取引価格は41,800 US$/t(18.96 US$/lb) 、Metal Bulletinによる直近価格は18.75~20.30 US$/lb(2/19)であった。 初日の取引を終えて市場関係者は、取引は驚くほど低調であったが、今後徐々にニッケルや銅などの市場関係者が参入してくるだろうとの感想を述べていた。 この上場に先立ち、2月10日にLMEが開催したセミナーにおいて、LME最高経営責任者Martin Abbott氏は、LMEの取引高が10兆US$(2008年)を超えていること、全世界の95%に及ぶ金属現物取引にLME指標が取り入れられていることを挙げ、LMEへの上場は、一部地域の偏在要素を排除し、より公正な価格形成に寄与するだろうと述べた。また、当面のコバルト・モリブテン市場は、従来のアルミや亜鉛等の事例を挙げ、何らかの市場の動きがあるまで、数か月から2年程度は比較的静かな状況が続くだろうと予想した。 本上場については、従来から業界内に賛否両論があるが、しばらくは様子見という時期が続くのではないかと見られる。なお、2月10日のLMEセミナーについては、別途報告予定である。

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