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ニュース・フラッシュ

2010年3月3日 ロンドン フレンチ香織

英:Anglo American、2009年通年決算を発表:純利益が半減、コスト削減策に期待

 Anglo Americanが2月19日に発表した決算報告によれば、2009年通年における同社の総収益は24,637百万US$と前年比25.3%減、EBITDAは2,425百万US$と同比53.5%減となった。主な原因は、コモディティ価格の下落と、不況による需要減と分析されており、特に、利益規模で2番目である鉄鉱石・マンガン部門の利益は同比41.7%減となった。
 他方、同社はコア事業特化及び事業編成等により、2009年の事業費は同比5%(712百万US$)低減を達成。負債額は11,000百万US$で同水準に留まったが、借入資本利用率は38%から31%以下まで低下した。また、2009年通年には23,400人を解雇し、非コア事業の売却処理(2010年2月、Tarmac欧州事業部を400百万US$で売却完了、亜鉛事業を一部売却完了)も順調に進んでおり、2011年までにはコスト削減額が目標の20億US$に達すると予想されている。
 なお、市場では、2010年はインフレ率の増加が懸念されており、更なるコスト削減は困難な状況と予想されているが、これは一般的な鉱業界の問題として、Anglo Americanのみには限られていないと楽観的に捉えられている模様。ただし、Xstrata等のメジャー企業とは違って、同社は今回も配当金の再開を見送ると発表したことから、株主間に不満が広がっていると報じられており、この発表後に株価は3%下落している。同社は、「理事会にとって、配当金の再開は依然として優先事項であるが、先ずは継続した回復の兆しを待つ」との見解を示した。

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