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ニュース・フラッシュ

2010年3月5日 ロンドン フレンチ香織

南ア:地元政府、南ア国営企業AEMFCの旧鉱山再開発プロジェクトに反対

 2月24日付けの南ア地元紙等によれば、Cape Town南部州政府は、南ア唯一の国営鉱山企業であるAEMFC(African Exploration Mining Finance Corp)が申請した旧鉱山再開発プロジェクトに断固として反対する姿勢を示した。AEMFCは現在、Cape Town及びStellenbosch近郊で、亜鉛、鉛、リチウム、銅、マンガン、銀のポテンシャルに着目し、旧鉱山の再開を申請しているが、同地区は、観光及びワインの収穫地として有名であるため、それらに直接の悪影響を与えかねないとして、地元政府は反対している模様である。Cape Town南部のWestern Capeの地方政府によれば、Western Capeワイン産業は同国GDPの140億Randに寄与し、直接的・間接的に25万人の雇用機会を創出している。同州ワイン協会も反対意見を示しているが、AEMFCは本申請を撤回する意図は無く、現在は、DMR (南ア鉱物資源省)の決断に委ねられている。
 AEMFCは1944年に設立された後、2007年10月に南ア鉱山省の下部機関であるCEF( Central Energy Fund)が、100%子会社化した。CEFは契約時、2007~2010年のAEMFCの探鉱活動のために、総額180百万ZAR(24百万US$)を支援するよう誓約。親機関であるCEFの目的は、『同国のエネルギー供給確保』であるが、2008年10月、鉱物エネルギー省(当時)はAEMFCに対して、同社の探鉱・鉱山活動に係る鉱業法(ACT No,28 OF 2002)の一部適用免除を含む法令を制定し、エネルギー資源に限らずその他の鉱物資源供給の確保を命じた。このことから、同社は法律上、原則として、試掘権・鉱業権を申請する必要が無く、環境影響の調査も求められていない。
 なお、その他の最近の動向として、同社は3月3日、ボツワナでのBosa Energy石炭プロジェクトの申請を撤回すると発表。主な原因は、南ア電力公社のEskomがその地域の電力ロジスティック、開発資金等に取り組まないからとしている。

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