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ニュース・フラッシュ

2010年3月15日 バンクーバー 大野隆幸

加:アジアへの資本投下を望む鉱業会社が中国資本に熱い視線(PDAC 2010にて)

 2010年3月4日~10日、Torontoで開催されたProspectors and Developers Association of Canada 2010、以下“PDAC 2010”)において、アジア資本投下を期待している鉱山会社にとって、Bank of China International Ltd.(中銀国際銀行:以下“BOCI”)の存在が注目を浴びた。
 従来、BOCIは、中国の国営鉱山会社の資本を集め、株式公開、諸外国との取引の際の援助にのみ焦点を当てていた。しかし、今日では、中国の巨大な資本基盤を利用して、自社の株式を香港証券取引所に上場する希望を持つカナダ企業やその他諸外国の鉱山会社が増えており、このような企業に資金援助を行うような取引が増加している。今回のPDAC 2010でもこの傾向は見て取れる。例えば、カナダの炭鉱開発会社SouthGobi Energy Resources(本社:加Vancouver)とロシア系アルミ大手UC Rusal(本社:露Moscow)は、両社とも香港で資金を調達し、香港証券取引所に上場した外国企業である。BOCIでは、2010年、カナダを含めた海外の鉱山会社約9社と、香港での株式上場に取り組む予定と述べている。この例として、Teckが、CIC(China Investment Corp.:中国投資有限責任公司)から17億C$の融資を受けた例がある。
 2008年のリーマンショックによる市場のメルトダウン後、中国は鉱業界にとってより重要な資本源となった。多くの会社にとって、従来型の銀行融資を得ることは厳しい状況となり、その代わりに中国へ救いを求めるようになった。多数の会社が、投資に非常に長期的な姿勢を示す戦略的な中国投資家を好んでいることも要因の一つとなっている。

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