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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2010年3月22日 ロンドン フレンチ香織

ギニア・中国:Rio Tinto、ChinalcoとSimandou鉄鉱石プロジェクトJVを形成

 Rio Tintoは、3月19日、同社株12%を有するChinalco(中国アルミ業公司)と、ギニアのSimandou鉄鉱石プロジェクトでのJV開発に係る覚書(MOU)を締結した。Rio Tinto発表によれば、本MOUには、鉱山及び鉄道、港湾インフラ設備の開発を含む。本契約によって、Chinalcoは13.5億US$を投資し、同プロジェクトの権益44.65%を獲得することとなる。
 現在、Rio Tintoは同プロジェクトの権益95%を保有しており、残りの権益5%は世銀傘下のIFC(国際金融公社)が有する。Chinalcoが13.5億US$の投資完了後はRio Tinto 50.35%、Chinalco44.65%、IFC 5%となる予定であるが、ギニア政府が本プロジェクト権益の上限20%まで買収できるオプションを保持しているため、今後も権益比率は変動する可能性がある。
 2009年7月、ギニア政府はSimandouプロジェクト北部における2鉱区の探鉱権をRio Tintoから没収し、BSG Resources(英)に許諾したが、Rio Tinto保有分の資源量は約2,100百万t(Fe品位66%)と、現在も世界最大級の未開発鉱床として注目されている。Rio Tintoは既に同プロジェクトに6億US$を投資しており、2013年に生産開始し、フル生産に達すれば、鉄鉱石年産量70百万tの計画である。
 2009年10月、ギニア軍事政府は、中国からの約70億US$規模の投資による石油・ウラン・鉄鉱石などの開発計画を発表した。そのことから、Rio Tintoは、本JVによって、開発資金の調達だけでなく、政治リスクを軽減できると期待している。Rio TintoとChinalcoとの関係については、2009年6月、Chinalcoとの195億US$相当の戦略提携案は不成立となったが、本MOUにより、Rio TintoのAlbanese社長は、「Rio TintoとChinalcoが、利益を共有する大規模プロジェクトで協力提携を結べると長年信じていた」と喜びの意を示している。また、今週にも、Rio Tintoの中国系社員4人が、汚職・商業スパイ疑惑で裁判にかけられるが、豪州政府は「本件は、中国と豪州企業の貿易関係には影響しない」としている。

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