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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2010年3月22日 ロンドン フレンチ香織

南ア:KumbaとA. Mittal SA、Sishen鉱山の鉄鉱石供給を巡る論争

 2月5日、Anglo Americanが63.4%株式を保有するKumba Iron Ore(南ア)は、Kumbaの子会社であるSishen Iron Ore Company(以下“SIOC”)を通じて、Arcelor Mittal SA(以下”AMSA”)へSishen鉱山からの鉄鉱石を”コスト+3%(Cost plus 3%)”価格で販売することを停止し、2010年3月1日以降は商業取引条件に基づいて供給すると発表した。原因は、鉱業権の見直し手続でDMR (南ア鉱物資源省)が、AMSAが保有していたSishen鉱山の権益21.4%の更新を認可しなかったこと、そして、AMSAがSishen南部の鉱山拡張プロジェクトの事業費を支援しなかったことと言われている。このKumbaの発表に対して、AMSAは一時コメントを控えていたが、2月26日に反論する意思を示し、「(AMSAにとって)満足できない結果となれば、起訴する」と述べていた。
 2001年当時、南ア国営企業ISCOR(Iron and Steel Industrial Corp)の事業が、ISCOR(現AMSA)とKumba Resources(現:Kumba)へと分裂した際、KumbaはAMSAに『コスト+3%』の価格で鉄鉱石を供給する契約を締結した。それ以来、Kumbaは、AMSAに対して南アのSishen鉱山産の鉄鉱石約6.25百万t/年をこの価格で供給していた。KumbaはThabazimbi鉱山からの鉄鉱石もAMSAへ供給しているが、本鉱山からの供給に関しては、依然として、『コスト+3%』を継続する方針である。
 なお、DMR (南ア鉱物資源省)の鉱業権の見直しで、承認されなかったAMSAの未処分の権益21.4%については、Kumbaが引継ぎを申請していたが、3月17日付のKumbaの情報によれば、DMRは既に第三者の企業に許諾している模様。現在のところ、DMRはその第三者の企業は公表できないとして、現在も両社の意見は対立している。

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