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ニュース・フラッシュ

2010年4月5日 リマ 山内英生

ペルー:零細鉱業従事者、政令へのデモ抗議で警官隊と衝突、6名死亡

 4月4日、ペルー南部を中心とした零細鉱業従事者らが緊急政令第012-2010号の廃止とBrack環境大臣の辞任を求めてデモ抗議運動や道路・橋の封鎖を実施、Arequipa県のパンアメリカンハイウェーでは、道路封鎖解除を行おうとした警官隊とデモ隊が衝突し、6名の死者をはじめ多数の負傷者が発生した。
 2010年2月に発布された緊急政令第012-2010号は、Madre de Dios県における住民の健康や治安の保証、納税の確保を目的に、金の違法採掘を制限・合法化する内容で、零細鉱業従事者らの反発を招いている。
 全国零細鉱業従事者連盟(FENAMARPE)は、本政令は小規模・零細鉱業に対する県政府の管轄権を脅かすものであり、違憲であるとしたほか、Madre de Dios以外の県における零細鉱業にも影響をもたらす可能性があるとの懸念を表明している。
 一方、Brack大臣は、同緊急政令はMadre de Dios県内の87鉱区がTambopata自然保護区と重複していたことや、同県内の違法鉱業による環境被害の甚大性から発令されたもので、違法鉱業を合法化すること、鉱業活動が可能な区域を明確化することが目的であるとし、同政令履行の重要性を訴えた。
 また、Sachezエネルギー鉱山大臣は、同政令はMadre de Dios県に限定的に適用されるものであるとし、他県におけるデモ抗議の実施には他の動機が存在するとの見方を示した。
 主に金を採掘する違法鉱業は年間600百万US$を売上げるが、法規制を無視した操業を行っていることから深刻な環境汚染や児童労働を引き起こす上、カノン税やロイヤルティは未納であり、社会的、経済的なダメージをもたらしている。

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